常識では幸せになれない

残り時間

何かの出来事が起点になり、人生や幸せについて、生や死について、真剣に考えるようになります。

ずーっと真面目に生きてきたけど、落ち着いてよく考えてみると・・・私、幸せじゃないかも。

家族の幸せを願って一生懸命頑張ってきたけど、家族がひとり立ちし始めると寂しくなって、急に自分の幸せに目が向くようになった。

身近な人が亡くなったりすると、その人は幸せだったのか?と考え、自分の幸せについて真剣に考えるようになった。

そして、人生には限りがあること、自分に残された時間を、ひしひしと実感します。

日々減っていく未来と可能性を、まざまざと感じ焦りが生じ、そして自分の在り方を真剣に問うようになるのです。

本当の自分

真面目に真っ当に頑張って生きてきたけど、本当に自分は今のままで良いのかな?

焦る気持ちと、失ってきた未来や可能性を感じた時、これまで抑圧して心の奥にしまっていた、本当の気持ちや欲求があらわになります。

いや!やっぱり違う!まだ生きる喜びを味わっていない!このまま死ぬのは嫌っ!

真面目に真っ当に頑張って生きてきた抑制の強い人ほど、その気持ちや欲求の反動は強く出ます。その思いは主に、自分自身の自由や性的な欲求であることが多いです。

自由への欲求は、環境などで人それぞれで様々ですが、共通して身近な人達との関係性の改善を望みます。

もうひとつの性的な欲求では、「本当の快感が知りたい。」「我を忘れるほどの快楽に浸りたい。」「これまでの人生で味わったことの無い、強烈な体験をしてみたい」などの、本能的で強い欲求が湧き上がって来ます。

葛藤

真面目に真っ当に頑張って生きてきた人ほど、こうした自由や本能の呼び掛けに、常識という蓋をしてしまいます。

「そんな身勝手は常識的に許されない」「はしたない淫らな考えは常識的に良くない」と、これまでと同じ我慢しながら辛そうな顔をしながら、本当の自分を見て見ぬふりをして生きようとするのです。

しかし、いくら常識に蓋をしても、本当の自分の気持ちや欲求は変わりませんから、何度も何度も本当の自分と、常識の間で迷い続けます。気づいてからの方が、生きる苦しさは増していきます。

常識の本質

やがて、葛藤の苦しさや辛さが限界になると、自分が持っている常識に、自分が苦しんでていることに気づき、苦しさの原因は、常識のせいなのかも?と、自分自身を疑い始めます。

そもそも常識って何だろう?常識に一体どんな価値があるのだろうか?と、自分を俯瞰した見方をするようになります。

常識は、客観的に見て当たり前と思われる行為、その他物事のこと。

いったん物事が常識として受け入れられれば、その物事は異議を差し挟まれにくくなる。そのため、常識の内実はしばしば大きな政治的価値を持つ。常識は、メディアを通じたプロパガンダによって変容することがある。

常識を欠いている場合、社会生活上に支障をきたすことも多い。社会によって常識は異なるため、ある社会の常識が他の社会の非常識となることも珍しくない。これは文化摩擦などとして表面化することもある。

Wikipediaより

常識とは、大勢がそうだから、あなたもそうあるべきという、集団の標準解釈とも言えますが、その反面、変化しやすく、環境等の違いで解釈が変わるという、不完全で不安定なものということに気づきます。

常識に沿って我慢して生きたとしても、時間と共に解釈が変われば、その我慢は水の泡になるかも知れないと気づくのです。

周囲への嘘と自分への嘘

例え常識に反していたとしても、自分の思いや欲求を満たせない生き方をするよりマシではないか?人には言えないけど、バレないように満たす方法があるのではないかと思い始めます。

でも、周囲に嘘をついてまで自分の幸せを求めるのは、エゴが強いと思う。。。

自分の人生の選択ミスがあるから、今の自分が幸せではないのですが、それが素直に認められず、また葛藤へと戻ってしまう人も少なくありません。

しかし、このレベルの葛藤には、大きな落とし穴があります。

そもそも自分に嘘をついている・・・。

幸せになる方法はひとつだけです。自分自身が幸せだと思うしかありません。

不完全で不安定な常識を守ることが、果たして正しいのでしょうか?常識が間違っていることもあるから、犯罪や戦争だって起こるのです。

常識だけでは幸せになれないのです。

生きる覚悟と選択

自分の幸せのために周囲に嘘をつかなければならないなら、その嘘ごと生きた方がまだマシなのです。

自分に嘘をついて、我慢しながら眉間にシワを寄せて生きるより、例え嘘があっても、毎日朗らかに笑顔で生きる方が、周囲の人達にも良い影響が起こるでしょう。

自分自身が幸せを感じたいなら、常識に囚われずに生きる方が、自分も周囲も幸せを感じる機会が増えるのです。

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