良くある話に、付き合う付き合わないの境界はセックスしたか？しないか？の差だと言う話を耳にします。ニワトリと卵的な話になるのですが、人それぞれの考え方があるので、どのチョイスも間違いとは言いきれません。しかし、よくよく考えると、セックスという行為の捉え方違いから、何が正解なのかが分かってきます。以下によくある話を書きます。このカップルの問題点を考察してみましょう。
とあるカップルのありそうな話
ある出会いがありました。お互いに人柄や容姿に惹かれ付き合う事になりました。男性は容姿はまあまあですが、少し強引な所はありますが、優しさもあります。女性の方は、私を好きになってくれたのだからと、少しづつ心を開いて行きます。
お付き合いから暫くして、男性からの強い誘いでセックスする事になりました。男性は自宅に招きキスをしながら、乳房を揉みしだきました。ベットに押し倒され、服を捲りあげます。興奮した男性は紅潮し息が荒くなっていました。。。
乳房を舐めると、女性もたまらず声を出しました。男性は股間に手を伸ばし、下着上からあそこを触ってきました。女性も興奮していたので、既にそこは湿り気を帯びていました。男性は下着の中に手を入れて、あそこを直接触ってきます。女性も恥ずかしさから、小さな喘ぎ声を上げています。
もうこんなに濡れてるよ。。。と言いながら足を持ち上げ下着をを取ります。そこから股に割って入る様に、男性が興奮で大きくなったあそこを、女性のあそこに入れ始めます。女性は言葉にならない様な喘ぎ声を上げます。男性は前後に腰を振り始め、気持ちいい？？と女性に尋ねます。女性は頷きそれに答えます。男性は腰を振り続け程なくして、絶頂を迎えます。。。
事が始まって10〜15分、男性は息を切らしながら.横に崩れ落ちるように横たわり、ありがとうと声を掛けました。女性はそれに頷き、抱きしめ合いました。。。
それからというもの、彼と会う時は必ずセックスをせがまれるようになりました。男性はそんなもんなんだろうと思って、あんまりしたくない時も我慢して受け入れていました。更に付き合って暫く時間が経つと、もうセックスするのが当たり前になっていました。男女って、こういうもんかと思って余り深く考えていませんでした。
しかしある時、男性に浮気の気配を感じる様になりました。女性は段々疑心暗鬼で精神的に疲れてしまい、それが男性にも伝わるようになりました。男性は女性の態度にに憤慨し、良く喧嘩するようになりました。やがて心の通うようなコミュニケーションが出来なくなり、お別れしてしまいました。。。
だいぶ簡略して書きましたが、とてもよくある流れで、恐らく不自然さは感じなかったと思います。このカップルは恋人という設定ですが、夫婦でも同じ様な流れになったりします。
別れる結果になるまでの問題点は数々ありますが、一番の問題はやはりセックスにあります。セックスに至るきっかけは良いとしても、初っ端のセックスから質の悪さ全開の内容でした。お気付きでしょうか？
えっ？どこが？普通じゃない？と思った方は、男女に関係なく「子供のセックス」にずっぽり侵されています。問題点を上げてみましょう。
- 愛撫の問題
- 前戯の問題
- 挿入タイミングの問題
- 所要時間の問題
- 後戯の問題
【注】愛撫と前戯を分けています。愛撫は性器以外、前戯は性器へと解釈して下さい。後戯はセックスが終わった直後の過ごし方を指します。
【愛撫の問題】愛撫は服の上から乳房を揉んだだけです。性器以外の性感帯はまだ沢山あるのにそれを行わないのは、自らの満足の為だけにセックスをしようとしてます。
【前戯の問題】乳房を軽く舐め、指で濡れ具合を確認しただけです。挿入する為の確認作業としか思えないです。
【挿入タイミングの問題】濡れたらすぐ入れたがるのは「子供のセックス」の分かりやすい特徴です。女性は興奮状態にありますが、セックスの内容ではなく、初めてのセックスに興奮しているだけです。
【所要時間の問題】全行程を長くみて15分だとしても、愛撫前戯で10分、挿入から5分位の配分でしょう。早漏とかの問題ではなく、単に射精したいが為のセックスでしかありません。
【後戯の問題】お礼を伝えるのはまだ良いとして、抱きしめて終わり。女性の満足なんてサラサラ考えていません。
初回のセックスを期に、その後セックスするのが当たり前になったと書いています。つまり男性は、初回のセックスで、セックスの前提がクリアされたと思って「子供のセックス」を繰り返したのです。
女性側の気持ちは書いていませんが、「こんなもんなんだろう」と言う言葉に、決して満足はしていないという気持ちは表れています。また、それでも男性を受け入れ続けたのは、その男性に好意があったからだと思います。
セックスがマンネリ化すると、だんだんセックスしなくなるものです。マンネリ化の最大の原因は、女性が満足してないセックスを繰り返した為です。女性の奥に潜むエロスなんて知りもしないで、射精に明け暮れた男性の成れの果てです。
別れた原因は浮気の疑いからと書いていますが、根本的にはセックスがカップルを繋ぎ止めるどころか、倦怠させる原因になっていることに気付いて下さい。楽しくて気持ち良いはずのセックスが「子供のセックス」の繰り返しで、正反対の倦怠に働いているのです。
男性ばかりを悪く書きましたが、女性にも問題があります。つまらないセックスを容認してしまい、不満がある事を打ち明けていません。故に男性もセックスが悪いなんて思いもしてません。
女性からは、そんな事なかなか言えないわよ。。。とお考えになる方もいらっしゃると思います。確かに今の世の中の風潮はそうです。女性がセックスの不満を語る事はタブー視されているのです。
男性が「子供のセックス」なのが最大の問題ですが、性的な不満を不満とすら認識出来ない女性の性知識の低さや、それを言うことが出来ない男尊女卑的な風潮が根底には有るのです。そして何より男女共に、セックスを侮っている事が本質的な問題だと気付いて下さい。