何となくなシグナル

身体からのシグナル

本能から出るサインやシグナルは、主に身体の情報を脳で認識し、自身の行動を促します。サインやシグナルは色々な情報を強さもバラバラなものが混在しています。日々発信が繰り返されるので、慣れてしまいがちですが、整理しながら進めます。

【はっきりとしたシグナル】お腹が空いたとか、喉が渇く、尿意や便意、眠い、痛みなど。生命維持に関わる重要なことなので、これらはハッキリと伝わってきます。皆さん日々感じ取るシグナルです。

【わかりやすいシグナル】身体不調などの、具合が悪いときに出るサインです。発熱、頭が痛い、お腹が痛い、息苦しい、などは、どこかが調子が悪いというシグナルです。これも皆さん体験あるので、よく分かると思います。

【何となくなシグナル】身体がダルい、不安感がある、気が乗らない、しんどいなど、どこが？という感覚はなく、何となく調子が悪い感じです。これらの原因は様々で、直接的ではありませんが、何らかの疾病があったり、疲れが溜まっていたり、ストレスが溜まっていたりしても起こります。

「はっきりしたシグナル」や「分かりやすくシグナル」は、感じ取り易く、自分に何が不足しているかが、伝わりやすいのですが、「何となくなシグナル」は、意識していないと分からない場合が多いです。

医学系のサイトや健康に関する文献などては、この「何となくなシグナル」を見逃さないようにと、注意喚起しているところがとても多いのです。

理由は、シグナルが弱いため、無自覚で終わってしまうことが多く、見逃して症状が進み、悪くなってから気づくというケースがよくあるからです。弱いシグナルを見逃さなければ、疾病の早期発見になったり、回復の早さに違いが出たり、予防の観点からも重要だということなのです。

医学的な例からも、「何となくなシグナル」は、病気や不調以外でも、何か重要なサインが隠されている可能性があると考えた方が良さそうです。

シグナルは、病気や不調などのネガティブなことだけではなく、ポジティブなシグナルもあります。強く分かりやすいシグナルは、主に不調を伝えますが、「何となくなシグナル」は、ポジティブなサインも多く含まれています。

何となく、ソワソワ、ワクワク、ムズムズ、スッキリ、サッパリ、など、何となく感じることは様々あります。こうした感覚は、気分や感情として扱われ易いですが、何となくな気分や感情も、実は身体から出ているシグナルの場合が多々あります。

ポジティブなシグナルは、自身の生命エネルギーが高まっている時に出やすく、弱って生命エネルギーが低下していると、出にくくなります。したがって、ポジティブなシグナルは、何かした方が良い好機のサインかも知れません。

こうしたエネルギーを、そのまま放置しておくのも勿体なつ思いませんか？せっかく身体的に余裕があり、今何かをした方が良いと伝えてくれてるのに、何もしなければ好機を逃してしまうかも知れません。

実際に何となくという抽象的なことだけで、何を求めているかを探るのは難しいです。ですが、探すことによって自分の内観にも繋がります。※内観とは自分を見つめ直すこと。省みること。

日々を何気なく振り返ったり、本質まで考えるかは、問題の種類や大きさによっても変わるでしょう。答えが直ぐに出ないことも良くあるので、粘り強く内観を続けることも必要です。

先ず、何となくに気づくこと。そしてそれを内観する機会点として、自分を振り返り省みることは、自身の成長に繋がります。早く気づくことでその修正も楽に進みます。

何となくムラムラするのは、何らかの刺激で交感神経が優位になり、脳からの司令で精巣や卵巣から性ステロイドホルモンが分泌され、興奮状態に向かうことが分かっています。

性ステロイドホルモンの血中濃度が上がると、心拍数が上がったり、呼吸が早くなったりします。この状態が、落ち着かない気分になったり、眠れなくなるこということに繋がります。これは男女共に起こることで、やはり「何となくなシグナル」なのです。

こういう時、オナニー(自慰)でそのムラムラを解消することが良くあると思います。オナニーについては、ネットでも沢山の記事が書かれていて、欲求不満の解消になるとかならないとか、するべきだとかし過ぎはダメだとか、色々と言われています。

ここでは、オナニーで不満を解消することは否定はしません。しかしながら根本的な不満の解消にならないことは、三大欲求の話でもお伝えした通り、セックス出来ないことの快感反動サインは、孤独感や寂しさだと思われ、オナニーで性欲は減衰したとしても、根本的な満足には到りません。

ではオナニーではなく、安易なセックスで性欲解消しようとする場合もあるでしょう。セックスから始まる人の繋がりもありますから、否定はしません。しかしその場限りとか、割り切ってとか、人との繋がりを想定しない場合は、やはり心の中に虚しさが残る事が多いです。

そういう虚しいセックスをしたくないから、オナニーで解消した方が良いと思う方もいらっしゃると思いますが、前出の通りオナニーでは限界があります。性欲をコントロールする術としてオナニーすることは問題ありませんが、それだけで根本的な解決にはならない事も分かっていて欲しいです。

何となくムラムラという、性欲のシグナルは、一時的にオナニーで収める事はできますが、あなた自身が新たな出会いを求めているサインなのだとも言えます。新たな出会いのために何かを始めるサインでもあります。