魂のセックス

「2つのエロス」「2つのオーガズム」、これらをご理解頂いた前提で話を先に進めます。
まだお読みでない方はそちらを先にお読みください。

これまで性の概念は真剣に考えられてきませんでした。
世の中全体で性を遠ざけてしまっていたので、まともに考えられていなかったんだと思います。

今回、エロスやオーガズムの2極性を発見し、2つに分けて考えた方が性の本質を上手く捉えやすい事に気づきました。更にスケールを広げ、性の概念全体に当てはめて考えてみても、充分に合点がいく解釈だと感じました。

性の概念の全体像を理解してもらいやすくするために、大事な項目に絞って以下のような表にまとめました。

性の大分類
エロスタイプエゴエロスビュアエロス
エロス発生源罪悪、利己、不安、承認、怒り愛、利他、慈愛、尊敬、
オーガズムタイプ(主なホルモン分泌)ドーパミンオーガズムオキシトシンオーガズム
快感受容体脳、局部、顕在意識魂、全身、潜在意識

以下は、表の大事な部分の解説です。

性の大分類

性の大分類を「陰」と「陽」に分けています。過去にも陰陽に分けたものがありましたが、ほとんどが女と男を陰陽に分ける手法で、直ぐに同性愛に適応しない矛盾が生じ理論として完結していませんでした。

今回、エロスタイプで陰陽に分けるというこれまでに無いアプローチで、矛盾もなく様々な性の現象に当てはめて応用が出来る内容になりました。

エロスの発生源

エゴエロスもピュアエロスも、それを生み出す心理的な背景に違いがあります。
言い換えるとそれぞれの人が持つパーソナリティでエロスのバランスが違ってきます。

表にもあるように、エゴエロスは、罪悪や利己や不安などの感情がベースにあり、加えて社会的な、承認・依存・怒り、などが入り混じった感情により発生しています。エゴエロスは肥大化しているので、様々な感情が複雑に絡み合っています。
偏りの強いエゴエロスは、他者からの理解を超えてしまい孤立しやすくなります。孤立で更にエゴエロスが強まるといった、負のスパイラルを生みやすいです。

正反対の性質のピュアエロスは、愛や利他や慈愛が発生母体です。シンプルで純粋ですが、とても奥深く果てしなく広がるエロスです。現在ピュアエロスを充分に持っている人は少なく、持っている量も少ないです。人間力や精神の成長でピュアエロスを高めることが出来ます。

快感受容体

快感受容体とは、快感やオーガズムを受け止めるところです。
これも陰陽から始まる、エロスやオーガズムの分類により受け止めるところが変わります。

陰タイプ
エゴエロスから得られるドーパミンオーガズムの快感は、部分的に身体が感知し、脳で「快感」に変換されます。この快感は顕在意識に刻まれます。

陽タイプ
ピュアエロスから得られるオキシトシンオーガズムの快感は、全身で受け止められると同時に、とても穏やかな安心感や幸福感に包まれるのが特徴です。この快感は潜在意識に刻まれます。

オキシトシンオーガズムを体験すればよく分かるのですが、この快感は脳で感知されないようです。オキシトシンオーガズムでは、頭がぼーっとして何も考えられないような状態になります。また時間経過がおかしくなったり、寝ているのか起きているのか分からない状態になります。このことからオキシトシンオーガズムでは、脳が正常に働いていないことが分かります。
そして記憶はとても抽象的かつ曖昧で、具体的な記憶として残りません。
オキシトシンオーガズムを共有した相手に対しては、具体的な理由のない好意好感や、感謝や尊敬といった感情を持つようになります。

このように快感を受け止める受容体が違うと、様々な影響の違いが出てきます。
これまでのセックスでは、陰タイプの脳で受け止め変換され、顕在意識にしっかり残る刺激だけが快感だと思い込まれています。
ではオキシトシンオーガズムはどこで受け止め、何が記憶しているのでしょう?
脳ではないとすると、細胞レベル?脊髄?筋肉?・・・?。様々なことが考えられますが、ここは自身の経験をベースに確証に近い仮説を言わせて頂きます。

オキシトシンオーガズムの快感を受け止め記憶しているのは「魂」です。
これはオキシトシンオーガズムの際に、魂が有ると言われている部分が強く反応するという体感があるのも理由1つですが、先の「オーガズムを共にした相手に、具体的な理由がなく好意好感や感謝尊敬などの感情を持つ」という意識の変容から考えても、身体のどこかでそれを受け止めている母体があるのは確かです。

オキシトシンオーガズムの快感を魂が受け止めていると考える理由は、他にもたくさんありますが、ここだけでは書ききれないので、今後更に記事などで説明していきます。

まとめ

性やセックスの話に、魂なんて訳の分からないものを持ち出すな!とお叱りを受けそうですが、そもそも性もセックスもまだわからない事だらけで、正解なんて誰も知りません。

それなのに性やセックスを科学的に分析したり、身体の反応や作用だけにフォーカスして解釈したり説明しようとするのは、完全に人間のエゴです。このエゴに偏った解釈でエロスを誤った方向に進めてしまった今があるから、皆が性をセックスを楽しめない世の中になったのです。
自分たちの理解や解釈を超えた性やセックスだからこそ、肉体的や表面的な現象以外の「見えない部分」を加味して考察する事で、より深い理解が得られると思うのです。

相手をセックスに誘う時に、どうしてセックスしたいの?と聞かれたらどう答えます?
性欲だから?
オーガズムしたいから?
この質問に答えられない人は、
「魂がそう言ってる!」
と伝えてみてください。
性欲やオーガズムと答えるより100倍マシだと思います。

いずれ科学や人間の解釈レベルが上がり、性やセックスの解釈も正確に出来るようになったら、自分のこの仮説が正しいものになると信じています。

タイトルとURLをコピーしました