性欲・恋愛・結婚・人生

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すり替えてしまう環境

恋愛の動機やきっかけには、少なからず性的な魅力が影響しています。カッコイイ、素敵、爽やか、たくましい、スタイルが良い、などは、そうした本能が働き、好意を抱くきっかけを作っています。

日本では、性を遠ざけてきた文化があるため、こうした本能的な心の動きを否定しがちです。性的なことは、厭らしく淫らな心の動きとして、否定してしまいます。この環境下では、性的な魅力で惹かれたとしても、感情をすり替えて、これは恋愛だと思い込むのです。

恋に落ちたとか、トキメキを感じたとか、一目惚れしたとか、相手のことをよく知らずに惹かれてしまう。。。これらは性欲の発情から湧き上がるものです。
一方、恋愛は精神的な繋がりを重視するもので、相手の性格や、価値観などを知り、時間を掛けてゆっくり愛情を醸造していく過程が必要です。
性的本能で直感的に人に好意を持つのとほ明らかに違います。

自分自身の性欲や欲情を認識していないと、本能の動きを恋愛感情だと思ってしまいます。

セックスの悲劇

本能をすり替えて恋愛だと思い込むことは頻繁に起こっています。
寧ろこの捉え方を、純粋とか清い恋愛だという人さえ居ます。
実際はこの本能のすり替えによる恋愛トラブルはとても多く、男女関係を難しくする主な要因だと言えます。

例えば、女性が本能的に惹かれ、その男性に告白して付き合うことになったとします。

相手のことをよく知らないので、ここからが恋愛のスタートなのでが、男性は直ぐにセックスを求めます。好きになった弱みから、女性はそれを受け入れます。その男性がどんな価値観を持っているのか分からないのに、一番深いコミュニケーションを行うわけです。

ここで性に無知な男性は、動画やAVを観たりしてきた世代で、そこで行われているのがセックスなのだと思い込んでいます。男性は悪びれることもなく、独りよがりなセックスを展開し、一方的な射精でセックスを終えます。

女性がもし経験豊富なら、気持ちよくないとか、下手くそと思うのかも知れません。しかし経験が浅い女性の場合は、これがセックスの原体験になる訳です。男性の独りよがりなものて、男性が満足するのがセックスなのだと思い込むのです。そしてセックスがそんなに良いものではない、とか、セックスが嫌いになったりする訳です。

男性による独りよがりなセックスが蔓延する世の中で、女性のセックス観が出来上がり、セックスは女性が損をするという認識に至るのです。

これは女性にとっては悲劇で、男性にとっては自業自得だとも言えますが、結果的にセックスに枯渇することになり、これまた悲劇を生み出しているのです。

爆弾を抱えた結婚

悲劇的なセックス観を抱きながらも、それ以外の要素で別れずに済んだカップルが、めでたくゴールインして結婚したとしましょう。

結婚ともなれば、これまでは精神的な恋愛の結び付きで形を成していたカップルが、物理的なことで満足を共有しなければならなくなります。経済、環境、時間、などの共有は、結婚当初から始まります。さらに子供が生まれると、それらに加えて、子育て、教育が加わり、それにより、経済、環境、時間の配分も大きく変化します。

こうなると、上手くコントロールするのは、とても難しくなります。精神的な繋がりで保っていたカップルの繋ぎ目も、あれよあれよと物理的な繋がりに変化していくのです。この変化を柔軟に乗り切るには、相互の自己犠牲や我慢が必要なのは言うまでもありません。

スタートが恋愛だったカップルは、夫婦で揉めた時も、恋愛のスタート地点と比較してしまいます。ここで本来なら、セックスがその繋がりを支えるはずなのですが、結婚前からセックスの悲劇を内在している夫婦は、セックスが逆に働いてしまうのです。

セックス以外でも多くの我慢を強いられているのに、またセックスで我慢を押し付けられるのかが、全く理解出来ません。次第に夫婦間での耐え難くなり、やがてセックスレスになっていきます。

こうしてセックスの悲劇は、夫婦の爆弾に変化してしまいます。そしてこれを乗り切るには、セックスを我慢するという、禁欲しか選択出来なくなるのです。こんな夫婦は今の世の中にゴロゴロ居ます。

この状況が耐えられなくなると、離婚へと繋がります。昔から「子は鎹」と言いますが、子供の成長がある程度進んで、夫婦間の状況にも理解が進むと、熟年離婚へと進んだりします。

立ちはだかる理想

どちらかの我慢が限界に達し離婚に至ったとします。その先の人生を少し考えてみます。

離婚が早く、子育て半ばの場合は、独り身でその状況を乗り切るのは、かなり難しくなります。従って、他のパートナーを探すということになります。こうなると単なる恋愛だけでは済まなくなり、最初かは経済のことも考えながら相手を探さなくてはなりません。またそれに加えて、抱いているセックス観念も改善されていません。それどころか余計に酷くなる人も少なくないです。

実家などの経済や距離にもよりますが、これらの要素により、相手へのハードルは、必然的にかなり高くなり、相手探しは難航しやすくなります。

孤独死は嫌だ

熟年離婚となると、更に多くの問題点を抱えることになります。子育ては終わっていたとして、子供が進路や結婚などで離れてしまう事もよくある事です。そうなると、老人の入口に立たされた孤独な人が増えていきます。子供の成長が孤独を作ってしまうのです。

こうなると、自身の将来を考えた時に「孤独」という2文字が大きくのしかかるのです。自らの死を想像して「孤独死」という言葉がさらに恐怖を与え始めます。

そんな状況を打破しようと、人生後半のパートナー探しを始めます。自分の最後を看取って欲しいという祈りが出会いに違う色合いを付け加え、相手は自分より若く健康な人を望んだり、直接的に老後の介護を最初から持ち込む人も少なくありません。こうなると相手の幸せとか考える余地は感じられなくなり、相手探しは難航を極めます。

何が悪かったのか?

日本人の3人に1人は離婚しています。離婚率に関しては色々な見方も有りますが、単純比較とすれば、これが現実です。離婚には色々な理由がありますが、いつでも1位にいるのは「性格の不一致」です。性格。。。何とも曖昧模糊とした表現で、合わないという事しか伝わってきません。つまり本質は語られていないということです。

「爆弾を抱えた結婚」でも話しましたが、夫婦がトラブった時に、原点回帰するのはお互いの精神性になるはずなのです。しかし、お互いもしくはは片方のセックス観が、それを邪魔をするのです。いわば一方通行で、やり直しが出来ない関係を結婚する前から内在しながら始まっているのです

若い人に、人生というスケールで男女を理解するのは難しいと分かっています。
自分も若い時には、そんな先の事は考えが及ばなかった若者でした。

筆者も若くに結婚し短い期間で離婚を経験しました。ここに書いたようことと同じような経験をしたわけです。
その後、たくさんの女性と関りを持つことになるのですが、最初は同じことの繰り返しでした。
やがて、女性をたくさんオーガズムさせる方法に気づきました。これが自分にとっては大きな転機になりました。
女性はたくさん感じさせるとその時も喜びますが、その後会うことを望むように変わったのです。

そこから自分のセックスは大きく変わり、女性を悦ばせる事が優先になったのです。
この経験からも、男女関係を上手くいかせるには、独りよがりのセックスからの脱却が必要なのです。

男性がセックスで相手を悦ばせる気持ちと技術を持っていたら、夫婦の危機も原点回帰出来るようになると思います。セックスした後に女性から「ありがとう」と言われるセックスが出来たら、仲直りしやすくないですか?

女性のセックス観が、好ましい事だと思えるならば、夫婦の危機も必ず回避出来るのてはないでしょうか。身体を貫くような快感をもたらすセックスが出来る相手となら、許し合う事も出来るのではないでしょうか?

たかがセックス。好きなようにやらせろと思う方も沢山いらっしゃるでしょう。
他人の言う通りには動きたくないのもあるでしょう。
環境が悪いのだから仕方がないという人も居るでしょう。

しかし、自分が好きなように生きたいなら、セックスを生き抜く術として、有効に使う方が良いと思うのですそしてカップルの理解度を深く、絆に変えるためにも、セックス観は変えた方が良いです。

そこに必要なのが「大人のセックス」なのです。
そして変わることが出来たら、若い人に伝えましょう。
「セックスは良いもの」だと。

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